長く収穫できるトマトは家庭菜園でも人気の野菜の一つ。今回は初心者でも出来るトマトの栽培方法です。
種から苗からどっち
トマトは種からでも発芽し成長します。しかし、はじめてトマトを作る方は苗の購入をお勧めします。
種まきには、ポットと呼ばれる小さな入れ物や、土、などを準備したりしますので、手間が掛かります。その手間よりも、早く収穫の実感を味わうことが大変重要です。
トマトは、育てやすく、長い間収穫できます。小粒、中粒、大粒の3種類がありますが、食べ応えのある大粒か、かわいらしいミニトマトがお勧めです。
苗から
4月~5月になるとホームセンターなどで苗が販売されます。
苗には、「種から出た苗」と、「接木苗」の2種類があります。高い苗は接木苗、手ごろな値段が「種からの苗」になります。
値段は高くなりますが、病気にも強い「接木苗」がお勧めです。
5月くらいに苗を購入して植えつけるとあたたかい時期で成長も早いです。
苗は、茎がしっかりしたものを選びます。ヒョロッと出てふらふらしている苗は選ばないでください。
葉も緑色で黄色の変色のないものを選びます。
植え付け
トマトは日当たりの良い、風通しのよい環境で育てます。暖かいところを好みます。暑く、乾燥気味の気候が最適です。
地植えの場合、南向きの場所に植えるようにします。トマトを2本以上植えつける時には50cm以上離して植えつけます。ミニトマトの場合は、40cm離して植えつけます。
植えつけたら、その横に180cmの支柱を立てます。これは、トマトの茎を安定させるために使います。
苗が大きいものでしたら、茎を傷めないくらい緩めに縛ります。
最後にしっかりとお水をあげます。
肥料
元肥
最初に土づくりが必要なのですが、元肥は、化成肥料8-8-8などを植え付け時の穴に入れておきます。少しで大丈夫です。
私が最初にトマトを育てた時は、元肥は入れませんでした。それでも元気に育ちました。
追肥
肥料には液体と固形があるのですが、固形肥料が使いやすいです。2週間に1回のペースでまきます。トマトは肥料が少なくても良く育ちます。
ぜんぜんあげないのではなく、少しあげるようにします。
仕立て方・摘芽
今回は1本仕立てを説明します。植え付けの時に支柱を1本立てましたが、それに合わせてまっすぐに添わせていくやり方です。
わき芽処理
定植してから数日すると左右に葉が出てきて成長していきます。ある程度の高さになった時にわき芽の処理をします。
株の成長を早くするために、下のわき芽は全て摘み取ります。この摘み取ったわき芽ですが、数日すると同じところからまたわき芽が出てきます。
何度でも摘み取っていきます。
その中でも成長が良いわき芽は、2~3本そのまま成長させます。
摘心
トマトの成長が180cmになったら、一番上の生長点を摘み取ります。芯止めとも言いますが、上部の成長を止めて、花や実に養分が行くようにします。
摘心は、花が咲いている上の葉を2枚残して、その上を切ります。
収穫
トマトは、赤くなったら収穫するのが目安です。小さい株の時にはあまり甘さも無いので早めに収穫して、株が大きくなったら大きめの実にして収穫するほうが、長く収穫できます。